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今日も朝が来た
いつになく 穏やかで 相模湾は広く そして絹のようだ あなたと出会った日から8年が経った 僕はあの頃のまま 時は止まったまま 海と雪が好きなまま あの日なくした心のまま シーツにくるまった野良猫のまま
雪を見た
苦しくて 冷酷で 優しくて そして 見知らぬ振りをする 全てを吹き出させてくれ 全てを埋め尽くすんだ ねぇ・・・・ 俺ずいぶん耐えたよ? 俺にしてはずいぶん背負ったよ? 俺にしては驚くほど幸せをあげられたよ・・・・・ ねぇ・・・・・ 俺がんばったよ? 俺ずいぶん約束守ったよ? ねぇ 俺さ 自分が好きと思ったことないけど たくさん人を好きになったよ・・・・ ねぇ 誰か俺を見てくれた? 俺寂しいよ・・・ そんなこと誰にも言えない 過去を捨てに捨ててきたから・・・ みんなを捨ててきたから・・・・ みんなを裏切ってきたから・・・・ ねぇ・・・ 誰か許して・・・ 誰でもいい・・・ そしたらもう・・・いい・・・ 許してくれたら・・・ 誰か・・・
紛らわそうとしたとしても
とても まともに存られるわけではない 時に逃げ出したくなり 時に死にたくなる そんな俺を縛るのが 情 愛情 同情 ・・・・・ 思い出も今ある思いも全て 俺を縛る ぎゅうぎゅう詰めのバックにまだ入るだろ?って 今日も思いを詰めこむんだ バックは決して文句を言わない いつかほころび底が抜けるまで 思い出を詰めつづける・・・・ やめて・・・ やめてほしい・・・と 叫んでいるのにね・・・・ 今日が今が半生が一生が・・・・今終われば幸せなんだけどな・・・・ 決して天国には行けないんだろうけど バックは決して文句を言わない いつかほころび底が抜けるまで
ずいぶんと筆をとるのは久しくて 困惑
ビジネス系文書はやや得意になったが すっかり忘れてしまった筆を滑らせる感覚 こうも退化するものなんだな 錆びていくとはこういうこと 錆びているとは取り戻そうと感じること 何気なく書いていたことなのにね…
夜露にベロアのコートが濡れていく
淡く 優しく くすむ街燈 時折流れていく ミスト 遠くで車が走り去るのを聞いては どことなく 亜空間を思い出させる 相も変わらず 静寂 静寂
両手で掬った砂が指の間から零れ落ちる
しばらくすると 両手のなかには 何も残っていないことに気付く 虚ろ 空っぽの両手には 砂の感覚がリアルに残る 僕の両手が欲しがっているものは何なのだろう ふと思う それでも 両手には砂の欠片が残っていることに気付く 煌く欠片だと思える これこそが僕の救い 一握りの思い出
終わりのない出口を見ると
驚くほど 独りなのだと感じる 仕事を理由に没頭するのは逃避だと思う 苦しくもあり 辛くもあり 泣き笑いなどとは程遠い残酷な現実 共に戦う仲間もおらず 常に孤独を背負う気になる リーダーは常に孤独・克己ととなり合わせ ネガティヴな感情など出してはならない いっちょ前に言葉をはけるほど 成熟していないのは晩成だからなのかもしれない 酷く怯える日々が続く 認めてほしいとか 俺を見てくれとか 青臭い情熱などもうない ただ怖い 何が怖いのかもわからないまま ただひたすらにオペレーションを捌く 売上・売上・合理化・効率化・隠蔽・ネゴ・・・・・・ 弱い人間なんだと実感する でも見せられない 誰にも 誰にも 幻滅される恐怖よりはましだから
なにかに夢中になること
頭で考えるより ずっと まともで 気を使うより ずっと 真面目で 逃避よりも ずっと たやすい
今日はいつになく 言葉遊びをしたい気分だ
ブタのようにぶくぶくと肥えてしまう腐った脳みそ 世間習がここまで腐ったものだとは 器用に立ちまわる自分にも げんなり 独りで生きられない代償なら いっそ死んでしまっても いいんだろうけどな そこまでこの世界に執着はない だからこそ 約束をする 重い重い約束を 守られずはずのない約束 自分に枷(かせ)をしなければ 俺は俺ではいられない そう独りでは生きられないから 誰かに依存していなければ 生きていけないから 君なら 護ってくれるはずと 祈る 君なら 護って上げられると 信じる それが テーゼだから
焼けるような胸の痛みで 目が覚めた
こんなにも 痛みを苦痛と感じるのは 久々だ けたたましく響く目覚ましなど取るに足らない けだるそうに寝返りを打つ彼女がいかにも現実と感じる ましてや月曜日だ いつにも増して 騒がしく映るのだろう 当の本人は こんなにも憂鬱だと言うのに 反射的にマルボロを吹かすと 染み入るような 感覚 重い頭はさらに重くなり およそ サラリーマンとは思えない ジンライムをひっかけたいところだが そうもいかない と身体が拒むあたり ずいぶんと浮世に馴れ合ったものだ 攻めぎあい 揺らぎあい 朝は始まる かくも新鮮であるように
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